キャットフードに含まれている栄養素(糖質)

キャットフードの栄養成分には、「タンパク質」「糖質」「粗繊維」「灰分」「水分」の表示が義務づけられています。栄養を気にする人なら、「炭水化物」が記載されていないことを不思議に思うかもしれません。これは、猫は人や犬ほど炭水化物を必要としていないからです。

食品の表示には、「炭水化物」と記載されているものや「糖質」「食物繊維」と記載されているものがあります。一般的には炭水化物=糖質と思われていますが、厳密に言うと、炭水化物からポリデキストロースやセルロースなどの食物繊維を取り除いたものが、糖質です。

炭水化物の量を見るには、キャットフードに記載されている配分割合(%)を合計して100%から差し引けば求められます。パッケージに食物繊維が記載されていれば、それを引いたのが糖質になります。

糖質が重要視されないのは、猫のメインのエネルギー源はタンパク質と脂質だからです。また、猫は糖質を分解する酵素であるアミラーゼを少ししか持っていないのも理由のひとつです。糖質を多く摂取すると消化吸収ができずに下痢などの体調不良を引き起こします。また、膵臓などがアミラーゼをつくろうとして大きな負担がかかります。糖質からのエネルギー量は全体の半分以下に抑えるのが良いと言われています。猫にとっては、糖質はあまり必要ありません。甘党の猫はほとんどいないでしょう。いたとしたら、健康には良くありません。肥満のリスクも高まります。

キャットフードのパッケージに食物繊維が記載されていない場合は、炭水化物の量しか求められませんが、穀物の種類によって糖質が含まれる割合が異なります。最も多く糖質を含んでいるのが「トウモロコシ」です。原材料のメインがトウモロコシの場合は糖質に対する注意が必要ですね。

糖質は、愛猫の体には必要な栄養素ですが、人ほど必要なものではありません。特に穀物は猫にとって消化が苦手で、消化器官に負担をかけるだけでなく、食物アレルギーの原因にもなります。キャットフードを選ぶ際は、「トウモロコシ」や「小麦」などの穀物がメインになっているものは避けるようにしましょう。