キャットフードに含まれている栄養素(タンパク質)

人の生命維持に欠かせないエネルギー源なのが、「タンパク質」「炭水化物」「脂質」の3大栄養素です。猫にとっても大切な栄養素ですが、その必要バランスに違いがあります。

人にとって、炭水化物は吸収が良いエネルギー源ですが、猫には炭水化物は効率的なエネルギーではありません。これには、猫の体の特徴が関係しています。

肉食動物である猫の腸は、体長(口から肛門まで)の約4倍の長さです。同じネコ族のライオンも約4倍ですが、草食動物の馬は、体長の約10倍、牛はなんと約20倍の長さになっています。炭水化物は主に穀物から摂取するので、草食動物は十分に消化ができるように腸が長くなっています。猫は肉食なので腸が短く穀物の消化吸収が上手にできません。そのため、猫はタンパク質から多くのエネルギーを摂取しています。

愛猫にとっては、最も重要な栄養素がタンパク質なのです。実際、猫に必要な1日のタンパク質の量は、体重1kgあたり7gです。犬が4.8g、人が1.2gですから、如何に重要な栄養素であるかが推測できます。

タンパク質は大切なエネルギー源だけでなく、筋肉や骨、皮膚などをつくる材料でもあります。また、ホルモンや酵素、抗体などには欠かせない栄養素です。

タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。その中でも体内で合成されないものを「必須アミノ酸」と呼び、食べ物から摂取する必要があります。猫の必須アミノ酸は、「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「アルギニン」「リジン」「スレオニン」「メチオニン」「ヒスチジン」「フェニルアラニン」「トリプトファン」「タウリン」の11種類です。それぞれ体を健康に維持するための大切な働きがあります。

キャットフードで注意したいのが、タンパク質の原材料です。タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質があります。動物性タンパク質の原材料は、肉や魚、卵などですが、植物性タンパク質は、小麦やトウモロコシなどの穀物です。消化吸収を良くするために加工している植物性タンパク質もありますが、格安のキャットフードは、そのような加工をされていないので、原材料に穀類がメインになっているものはあまりオススメできません。愛猫の健康維持のためには、良質の動物性タンパク質がメインのキャットフードを選ぶのが良いですね。