キャットフードの成分表示(粗~)

ペットフード安全法では、5つの成分の表示が義務付けられています。キャットフードに記載されている成分表には、「粗タンパク質20%以上、粗脂肪8%以上、粗繊維3%以下、粗灰分6%以下、水分10%以下」などと表示されています。

ここで気になるのが、「タンパク質」でなく「粗タンパク質」なのでしょうか?「粗」と記載されると、どうしても普通のタンパク質ではなく、何か粗悪なものをイメージしてしまいます。しかし、法律で義務付けられているものが粗悪なものだとしたら、ほんどのキャットフードは粗悪品になってしまいます。

ここでの「粗」は、「ほぼ」という意味です。なぜ「ほぼ」なのかと言うと、純粋にその成分だけを計測するのは技術的に難しいからです。

例えば、タンパク質を計測する場合、窒素化合物を計り係数をかけます。窒素化合物はほとんどがタンパク質ですが、タンパク質以外にアミノ酸やアンモニアなどの非タンパク質窒素化合物が微量含まれています。つまり、100%タンパク質とは言えないので、粗タンパク質という表現になるのです。

つまり、粗とは「それ以外の成分が含まれている」という意味です。しかし、その量は微量なので、あまり心配する必要はありません。人の食品では「粗」という表示は使いませんが、厳密には「粗」なのです。

このようなペットフードの表示は日本独自のものではありません。英語では「crude(天然のまま、加工していない、粗製の)」という単語で表示されています。

成分表示を見るときに大切なのは、これらがどのぐらい含まれているかです。粗タンパク質なら30%が一般的です。粗脂肪は15%~20%、粗線維は、2%ぐらいです。但し、毛玉ケアのキャットフードなどでは粗線維が7%ぐらい含まれています。「灰分」はミネラルのことです。基本的には5%~10%になっています。一般的な目安は覚えておきましょう。

但し、注意したいのは、原材料は何かです。粗タンパク質でも穀物などに由来する植物性タンパク質が多い場合は、良質なタンパク質とは言えません。ネコちゃんには動物性のタンパク質が消化吸収も良く、栄養補給には最適なものです。原材料はきちんとチェックししたいですね。