キャットフードの成分表示(灰分)

キャットフードのパッケージの成分表示に、「灰分」や「粗灰分」と記載されているのを見たことがあるでしょう。タンパク質や脂肪などは理解できますが、「灰分」と書かれていても何のことかわかりませんね。

灰分(かいぶん)とは、「栄養学上で食品成分として含まれる鉱物質」のことで、いわゆる「ミネラル」のことです。

ミネラルは、「タンパク質」「炭水化物・脂質」「ビタミン」に次ぐ5大栄養素のひとつで、愛猫の体にとっても不可欠なものです。

ミネラルには、100以上の種類がありますが、猫にとっての必須ミネラルは12種類です。この12種類の中で1日の必要摂取量が100mgを超えるものを「主要必須ミネラル」と呼びます。主要必須ミネラルは「カルシウム」「リン」「カリウム」「ナトリウム」「マグネシウム」「塩化物(塩素・CI・クロールとも表記)」の7つです。1日の必要摂取量が100mgのものを「微量必須ミネラル」と呼び、「鉄」「銅」「マンガン」「亜鉛」「ヨウ素」「セレン」の5つが該当します。

必須ミネラルの中でも、主要必須ミネラルは単体ではなくグループとして考える必要があります。まず、ナトリウムと塩化物です。ナトリウムは体内の水分を一定に保つ働きがありますが、塩化物と結合して「塩化ナトリウム」になり吸収されます。塩化ナトリウムは「食塩」ですから、「猫に塩分!?」と驚くかもしれませんが、猫の血液中にも塩分は含まれていて、猫にとっても必要不可欠な成分です。

主要必須ミネラルで重要なのが、「リン」と「カルシウム」、「マグネシウム」と「カルシウム」とのバランスです。リンが多いと「ストロバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」や腎臓病の原因になります。またカルシウムが多いと骨関節疾患の危険性があります。リンとカルシウムのバランスは、1:1.2~1.5がベストと言われています。

また、カルシウムとマグネシウムのバランスは、2:1が最適です。マグネシウムが多いとストロバイト結石のリスクが高まり、少ないと心疾患などの危険性が高まります。

ミネラルは愛猫にとっても大切な栄養素です。「灰分」という意味がわかればキャットフード選びも少しは楽になるはずです。